野猿 in 横浜アリーナ
1999年3月25日

ついにやってきた野猿のファーストコンサート。
記憶力の許す限り、なるべく詳しく、お伝えしたいと思います。
曲目に関しては、他サイトの伝言板、メーリングリスト「TN World」に投稿されたメールも勝手ながら参考にさせて頂いています。


私が横浜アリーナの最寄り駅である、JR新横浜駅に到着したのは、開演30分前の午後6時。
駅から横浜アリーナまで、徒歩で10分から15分。グッズを買っている余裕があるかどうか、大丈夫かなぁと思っていると、アリーナ方向から駅方向に向かって、長い長い行列ができていた。もしかすると・・・並んでいる人に聞いてみた。
「あ、あのう、何の行列ですか?」
「野猿のコンサートです」
”!?”時計を見ると、すでに6時10分過ぎ。このまま行列に並んで、ゆっくり進んでいたら、入り口につくまでに開演時間になってしまう。
開演が時間より大幅に遅れることは、明らかだった。横浜アリーナには、個人的に某2人組のコンサートを見る為によく行くが、1日2回公演はざらなので、最初の公演が終わったあと1時間から2時間の間に、1部の客の規制退場と2部の客の客入れなどという強行スケジュールの中でも、開演時間ほぼぴったりの状態で、1曲目のイントロが流れる。もちろん、観客の入場は速やかに完了している。これも、コンサート運営のノウハウの問題か。

ようやく、会場に辿り着く。このときすでに6時40分過ぎ。会場では、グッズの販売もあったが、パンフレット以外の商品はすでに売り切れだった。1回限りの公演の為の商品なので、仕方がないと思う。確か、タオルやTシャツなどがあったと思う。

席に座り、始まるのを待つ。私は、なぜか去年の野猿のイベントでは、ことごとく体調を崩し、曲の最中に吐き気と戦うという、不運に見舞われていた。実は、今回も行列に並んでいる時から気分がすぐれなかった。恐らく「これから”生憲さん”が見られる」という状況の中での、極度の緊張から来ているようなので、始まったらどうなることか、想像するだけで気分が更に悪くなった。

そうこうしているうちに、開演3分前・2分前と、開演予告の画像(3minutesと出ていたので、そういう事でしょう)が流れる。そして、60秒前から、正面の画面には60・59・58とカウントダウンの数字が表示され、観客も声を合わせて、カウントダウンの大合唱。緊張感は更に高まる。

3・2・1・0!ステージには、バックバンドの面々しか現れない。画面を見ると、日本地図の横浜に焦点があたり、そのアップから、どこのかの倉庫のような様子が現れる。それこそ「大道具通路」のような。
通路の所々から、テルリン・カンちゃんを始めとする軍服のような衣装に身を包んだ野猿のメンバーが三々五々、軍隊の隊列のように(GALAXY FUJIYAMA風とも言える)集結していく。最後にとんねるずが先頭に立ち、野猿が画面の中で勢揃いする。

一瞬画面から野猿が消える。ステージは、あたかも緊急事態であるかのように、一面真っ赤な照明に照らされた中、1曲目「Every war Every fight」が始まる−−−−−

以下、曲目とその時の様子

1.Every war Every fight
バカ・ジェリーが大きな旗を振り、その他のダンスメンバーは軍隊の行進風のリズムで、腕を上げたり下げたりみたいな感じのダンス(?)。

2.CHASER
歌の出だしはホッシー。すっかり伴奏とキーがずれてました。このあたりから、憲さんの「こんな感じ」のダンスが始まります(爆)
2番の「馬鹿な俺は〜」のところは、テルリンがちょっと遊んで、西城秀樹がちょっと入った感じで歌っていました。

3.叫び

-MC-
一人一人のごあいさつ。
私が覚えてるのは、
・タカク「みなさん、どうもありがとうございましたぁ」というあいさつのあと、貴さんが「これから始まるんだよ」と小さくつっこみ
・ホッシー「よぉっ」と片手を上げあいさつ
・カンちゃん「よぉこそっ!横浜アリーナへっ!」(かなり力入ってました)
・テルリンの「Thank you」と言う渋いあいさつ
・もちろん憲さんの「Hello!よろしくねっ!」って言うかわいいあいさつ
それと、ゴテ以外全員あいさつが終わったところで、貴さんが「以上野猿です」と、お約束をかまし、そのあとゴテが中途半端なあいさつ。

4.おまえがいれば-You are only ……-

5.Time has gone.
この曲では、テルリンがギターを持って歌っていました。一応、左手はコードは押さえていたようですが、ちゃんと弾いていたかは・・・?ですね。とんねるずのコンサートでも、弾けないはずのギターを抱え歌っていたので、このアコースティックギターの音が冴えるこの曲の演出として、本当にギターの弾けるテルリンがギターを持ったのでは?貴さんの演出らしさが出ていたように思います。

-MC-
全員が椅子に座り、「みなさんのおかげでした」のVTRを見ながら、この1年を振り返ります。
25日に放送された、「みなさんのおかげでした」で流れたVTRと内容は重複しているところも多いです。
CDの売上に関しても振り返り、「STAFF ROLL」の売上は、とんねるずの記録をあっさりと塗りかえてしまった、と貴さんは言っていました。ちょっと、ワンフーとしては複雑・・・。
1年前との顔の比較というのもあり、ゴテ・カンちゃん・テルリンの1年前の顔が映し出されていました。
ゴテに関しては、「見ちゃいけない人だった」って、とんねるずの2人も爆笑していました。
そして、憲さんの”1年前”との比較・・・と、貴さんは言いつつ、帝京高校卒業時の憲さんの写真が映し出されると、場内爆笑!見るのは始めてではないのに、なぜか私もはまってしまいました。貴さん曰く「幹太そっくりです。幹太がブレザー着ているのかと思った」そうです。このVTRは貴さんが編集に絡んでいるそうなので、貴さんの写真はありません。それも貴さん、「私の過去は消しました(捨てました、かどっちかです)」ですって・・・。
1年間にあった事件についてのVTR(タカク号泣・野猿七坊主事件など)、シュウのお父さんのVTRもありました。
そして、野猿の中で一番いい思いをしてるのは、テルリンと言う話になって、1月の「ねるとん」のVTRが流れます。それも、一人だけ違う衣装だっていうことで、「なぁんだ平山ちゃんの為のアリーナだな」(by貴さん)と言うわけで、テルリンソロと移ります。

6.孤独に一番近い場所 
何かと控えめなテルリン。「ゆっくりなテンポなので、まぁ座って聞いて下さい」というと、結構みんな座っちゃいました。
曲が始まると、彼の後ろでは、かなり深くスリットの入ったドレスを着たダンサーさんが、激しく踊っていました。見た目、TRFのchiharuさんに似ていたので、ちょっと場内はざわめいていました。曲の最後では、そのダンサーさんをテルリンが抱きしめる、というテルリンファンなら悲鳴ものの演出もありました。

7.Freedom machine
ダンサーチームのパワー全開のステージ。ミニスカートの若い女性ダンサーとの共演で、気分がよさそうでした。ダンサーさんたちもノリがよくって、ホッシーと絡んでいたダンサーさんは、アドリブか否か、ダンスの途中でホッシーの胸にキスしていました!

-MC-
思い出作りはもう終わりです!みたいなことを言われながら、ダンサーチームは着替えの為に袖へ。ボーカルチームで、軽いトークがあり、会場を全部見渡してみて、どんな客層か見ていました。私も見渡してみたら、びっくりしたことが一つ。赤や青や緑のライトがたくさん光っている!これは・・・ジャニーズ公認のペンライトじゃないか?!実は私も持っていたら目立つんじゃないかと思って持っていったのです。とんねるずワンフーでない野猿ファンが会場の大半だったようなので、野猿のファンとジャニーズのファンはファン層がダブるのか?と考えてしまいました。

8.ROSE

9.SNOW BLIND
PVのように、頭上から火花が落ちてきます。でも、PVみたいに直接当たって「あっちぃ!」ってことにはなってませんでした。さすがに。

10.Be cool!

この曲が終わったあと、袖に下がっていく野猿のメンバー。貴さんとかが「Thank you」とか言っていたから、これで一応終わり?みたいな、どこでアンコールの声をかけるのか、タイミングを外されている間に、「松ちゃん」が登場。
「ほれみんな、アンコール、アンコール」と煽ると、会場も「アンコール」の大合唱。「できるやないかい」と言いつつ、野猿は新幹線乗って東京へ帰った、といい、どうしても聞きたいか?と聞くと、一つお願いがあると言う。「みんなで、”まっちゃーん”と呼んでほしいんや」とのこと。もちろん会場内一斉に「まっちゃーん」。

<<アンコール>>

11.We're the "YAEN"
CDみたいに、松ちゃんの関西弁は冴えます。人力車の頃から、見ていましたが、本当に芸達者な”アシスタントAD”です。
とんねるずの部分の歌詞がCDと違うところがあるので、ここに書いておきます。
憲さん「息子のKANTA 3才 GINJIは0(ゼロ)才 俺37 NORITAKE」(メロディはCDと同じ感じです)
貴さん「マスコミのみなさん wow wow wow FAXでごめんよ 鈴木保奈美は俺のかみさんだぁ 俺は石橋」(鈴木保奈美・・・のところは、シャウトしてます)

-MC-
「日本一のバックバンド」の紹介。個人的には、バックコーラスに坪倉唯子さんがいらしたことに感激!B.B.クイーンズのボーカルとして有名な方ですが、単独でCDも出している実力派のボーカリストです。とんねるずのアルバムにもかなり多く参加されていましたが、ツアーには帯同したことはない(彼女が帯同したことのあるアーティストで有名どころは、松任谷由実さん)ので、生で彼女の声を聞けるなんて思っていませんでした。

12.Get down
この曲の途中で、23日放送の「とくばん」(TBS)で、安室奈美恵さんから教わった「I HAVE NEVER SEEN」の振りの一部を、確かジェリーとバカともう一人がやっていました。それと、憲さんのソロダンスの時には、前日放送された生ダラSPをほうふつとさせるバレエの「白鳥」のようなダンスも取り入れられてました。

13.叫び
やはりこの曲は、野猿にとって重要な曲ですね。このコンサートで2回目の登場です。

-MC-
最後のあいさつと言う意味で、再度全員が一人一人あいさつ。
また一部しか覚えてないのですが、
・タカク「みなさーん、もっとゆっくりしてってくださーい」と言ったあと、貴さん「もう終わりなんだよ」と突っ込み。最初とのつながりがありますね。これはネタ?
・ゴテ「Thank you,Everybody.See you again.またお会いしましょう」これには、やっぱり、とんねるずも笑いをこらえきれませんでした。
・憲さん「37・8才。まだまだ踊ります。知っている中では、振り付けのSAMさんぐらいだとおもいますが。踊りものの仕事が多いけど、よろしくねぇ。3年ぶりのライブ最高でしたありがとうございました」

14.風よ
最後にこの曲が来るのは、とんねるずのワンフーなら納得の選曲ではないでしょうか。大体こういう曲調の曲で締めですよね。


最初は体調の悪かったものの、最後はすっかり踊りまくっていたせいか、帰りの電車で足がだるくなってきまして、翌日は仕事がハードだったせいもあり、すっかり体はガタガタでした。憲さんは、久々のコンサートを楽しんでいたようで、最後みんなで手をつないで、観客にお辞儀する時も、何度も「Thank you」を繰り返し、テンションがいい感じであがっているなぁ、と思いましたが、体は大丈夫だったんでしょうか?さすがにダンスユニットだけあって、踊りは満載でしたから、ちょっと心配です。

今回、貴さんが総合演出ということで(プロデュースは、とんねるずの2人です。パンフレットより)、貴さんのこだわりも、それはそれは強かったと思いますが、最後のあいさつの時に「俺より、憲武よりも、野猿のメンバーは一日も休むことなくこの日の為に頑張ってきた」というような言葉を、何度か「俺よりも」とあえて付けて言っていました。貴さんの親分肌的なところが、このように言わせているのだなぁ、と思いました。
冒頭での効果的な照明や、ダンスをしている後ろで、PVを流したり、今回の為に作ったVTRを流すなど、テレビ番組から誕生したユニットであることを有効に利用した、よい演出だったと思います。

「おまえ百までわしゃ九十九まで」ツアー最終公演以来のコンサート。ワンフーのそれぞれいろいろな期待を持ってきたと思いますが、やっぱり落ち着くところは「これは野猿のコンサートなんだ」ということ。とんねるずのワンフーが望むことをしたとしても、今や「野猿にとんねるずはいらない」という野猿ファンもいる状態で、果たして受け入れられるかと言うことを考えると、今回の公演は、野猿のコンサートとしてはよかったのではないかと思います。
ワンフーとしての、個人的意見としては、「硝子の少年」も、「ギャランドゥ」も、貴ソロ憲ソロも聞きたかったのですが、それはいつやるかわからない、とんねるずの次のコンサートに期待しておくとしましょう。